エタノール高騰で苦悩するブラジル

エタノール価格高騰で強まる政府の統制色

粗糖の生産量と輸出量で世界最大を誇るブラジル。 2010年は生産量、輸出量とも過去最高を更新した。世界的な粗糖需要の拡大を背景に、原材料であるサトウキビの増産が進んだためだ。粗糖の国際価格が高騰したことも影響した。

 

生産量を左右するもう1つの要因は、エタノールの価格だ。粗糖メーカーの多くはエタノールメーカーも兼ねている。足元では、原油市況の高騰で代替エネルギーの需要が高まっており、エタノール価格は大幅に上昇。近年の経済成長や政府の奨励策などによるフレックス車(混合燃料車)の増加も需要拡大を促している。

 

政府は先月、エタノールの需給緩和による価格抑制を狙って、生産や輸出に対する規制強化を打ち出した。企業の生産計画に政府が関与することで安定供給を図る方針だ。インフレ対策の名の下に、政府の統制色は強まりつつある。

外国為替市場(FX)は、NY時間後半に各通貨が急速にリバウンドした動きの反動で早朝にはユーロ円などが反落して取引を開始しているものの、米株の切り替えしがアジア株式市場に波及すると、再びリスク回避の巻き戻しの動きが活発化すると考えられる。昨晩の大きな混乱の要因となったベルギー金融機関のデクシアに対する支援が迅速に発表されており、更には英FT紙で欧州金融機関への資本注入がEUによってなされているとの観測報道もあり、金融市場混乱への懸念が薄らぎ始めていると考えられるからだ。