シンガポールの与党への投票率

シンガポールの与党への投票率

5月7日に総選挙が実施された。建国以来、事実上の一党支配を続けてきた与党の人民行動党(PAP)が総議席数87のうち81議席を占めて圧勝したが、得票率は60.1%と2006年の前回(60.7%)を下回り、過去最低を更新。野党の労働者党が過去最多となる6議席を確保した一方、PAPは現職のジョージ・ヨー外相が落選するなど、では大きな痛手を受けた。

 

総選挙後の内閣改造では、「建国の父」であるりー・クアンユー顧問相とゴー・チョクトン上級相が蜀僚を辞任。世代交代を打ち出した。同国は、「開発独裁」による管理・統制型の政策により経済成長を遂げてきたが、近年は貧富の格差が社会問題となってきた。選挙後もPAPによる事実上の一党支配は変わるわけではないものの、政策に変化が生じる可能性はあろう。

外国為替市場(FX)は、NY時間後半に各通貨が急速にリバウンドした動きの反動で早朝にはユーロ円などが反落して取引を開始しているものの、米株の切り替えしがアジア株式市場に波及すると、再びリスク回避の巻き戻しの動きが活発化すると考えられる。昨晩の大きな混乱の要因となったベルギー金融機関のデクシアに対する支援が迅速に発表されており、更には英FT紙で欧州金融機関への資本注入がEUによってなされているとの観測報道もあり、金融市場混乱への懸念が薄らぎ始めていると考えられるからだ。