米国経済の出口戦略を考える

米国経済の出口戦略を考える

4月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、6000 億ドルの国債購入を予定どおり6月末に終了することや、時間軸政策の継続を決定した。

 

また非常時の金融緩和を正常化するための「出口戦略」についても議論された。GSE(政府系住宅金融機関)債やMBS (モーゲージ担保証券)の償還資金による国債への再投資を終了し、バランスシートを縮小。続いて政策金利を引き上げ、GSE債やMBSを一定ベースで売却することが、FOMC参加者の多数意見となっているようだ。

 

もっとも、実施時期は不明とし、直ちに金融引き締めを行う考えはない。足元の経済成長はFOMCの想定を下回っているうえ、FOMCが最も重視する個人消費支出コアデフレーターは前年比約1%と低い伸びにとどまる。実施には市場が期待するより時間を要するだろう。

外国為替市場(FX)は、NY時間後半に各通貨が急速にリバウンドした動きの反動で早朝にはユーロ円などが反落して取引を開始しているものの、米株の切り替えしがアジア株式市場に波及すると、再びリスク回避の巻き戻しの動きが活発化すると考えられる。昨晩の大きな混乱の要因となったベルギー金融機関のデクシアに対する支援が迅速に発表されており、更には英FT紙で欧州金融機関への資本注入がEUによってなされているとの観測報道もあり、金融市場混乱への懸念が薄らぎ始めていると考えられるからだ。